コロナ禍で浮き彫りになる健康とメンタルケアの関係 #2
コロナをきっかけに、ストレスや鬱になる人が増えてきました。健康を考える上で大事なメンタルケアのあり方についてまとめてみました。
江口晋太朗
2021.01.29
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新型コロナウイルスの流行から1年近くが経ちました。しかし、いまだ終息の見通しも難しい状況です。
もはや、ステイホームや在宅ワークも日常的になりつつあります。感染対策という名目のもと、友人や家族との面会や会食といった近距離や接触を伴うコミュニケーションも憚られるようになっています。かわりに、zoomなどのオンラインによる会議などが常態化してきましたが、会社のオフィスでのちょっとした立ち話や雑談で生まれるアイディエーションといった偶発性も少なくなるなど、身体性を伴わないコミュニケーションの限界も一方で感じます。
そして、同時に悲しいニュースも入ってきました。新型コロナに感染し自宅療養中に自殺したというものです。報道によると、東京都内の30代の女性で、残されていたメモには「自分のせいで迷惑をかけてしまった」などと書かれていたそうです。専門家も「自宅療養は精神的な負担が大きく、十分なケアが必要」と指摘しています。
ただでさせ、新型コロナに感染したことのショックもあるのに、周囲の目や圧力によって自殺に追いやられてしまうというのはあってはなりません。
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- 自己責任という名の呪い
- コロナ禍による産業医の役割
- 女性がまず先に窮地に追いやられる
- 「健康」の定義
- 健康の社会的決定要因における10の要因
- 社会疫学という学問
- 社会的処方というアプローチ
- セーフティーネットは他者のため、自分のため
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