久しぶりのニュースレター配信、近況報告など #11
9月30日で緊急事態宣言が一斉解除されたということで、東京など関東近郊にお住まいの方々にとってみれば、長い長い期間だったのではないでしょうか。
特に、感染拡大が広がる20年3月から現在に至るまで、断続的に続く緊急事態宣言下において、小さな子どもを抱える家庭の苦労の苦労は想像に難くありません。
私もその1人です。今年で3歳となる子どもが1人いますが、20年3月の約1ヶ月間の一斉休校(休園)後、新型コロナウイルスの陽性者に伴い2度の休園、合計3度の休園がありました。最後の休園は先月8月で、都内でも新型コロナウイルスの陽性者数が急増してた時期でもありました。
新型コロナウイルスが広がり始めたのは、子どもがちょうど1歳半を過ぎた頃で、色々と外の世界を体験させてあげたいと思った矢先でした。室内だけで遊ぶのも限界で、かといってテレビやビデオを見せ続けるのもどうかと思い、できる限り、外で遊んだり、休みの日には山に一緒に登ったり海に行ったりとしながら、これまでどうにかこうにか過ごしてきました。
休園があるたびに、仕事を抱える人にとっては家庭において大きな打撃となります。そのたびに、どうにかこうにかやりくりを強いられました。仕事でお付き合いのある方々もご理解いただき助かっています。
ワクチン接種が広まっているなかにおいては、医療従事者と同様に、保育士のような現場で働く人(一時期、話題になったエッセンシャルワーカーに保育士も該当するはず)にも優先的に接種をしてもらってほしいものです。子どもを安心して預けられなければ、リモートワークを声高に掲げたところで、自宅で子どもを抱えては仕事にも集中できません。
ニュースレターの更新が滞りがちなのも、小さい子どもにありがちな急な体調変化や、子どもから大人へ移された風邪で自分たちがダウンすることもしばしあり、色々と家庭の状況を優先すると、なかなか定期的に配信できておらずで、購読してもらっている人たちにも大変申し訳なく思うところです。
ご存じな人もいらっしゃるかもですが、ジェンダーに関する問題意識から事実婚を選択し、妻と互いに仕事と家庭を両立させながら生活を築いてきました。事実婚をしてから3年以上が経過して今までのことも、どこかで考えをまとめてみたいと思います。
子育てや家族のあり方、働き方、生活の仕方は千差万別で、個々人によって価値観や規範意識は様々です。それがゆえに、標準化された生き方や生活を押しつけるのではなく、それぞれの生活のあり方を受け止めながら、あらゆる人が苦痛や制限のないような社会であってほしいと考えています。
このニュースレターで掲げている「コモングッド」というテーマは、まさに、私たちを取り巻く様々な物事に対して、自分と他者において見ている視点や価値観が違うことを認識することが、大切なのだと思います。
平田オリザさんの著書『わかりあえないことから』というタイトルにもあるように、私たちは互いにわかりあえないながらも、どうにかわかろうとする気持ちや態度、どこまでもわかりえないなかにおいて見出す希望のようなものをいかにつくり出すことができるのか、ということに尽きるような気がします。