久しぶりのニュースレター配信、近況報告など

緊急事態宣言も久しぶりに解除され、仕事も家庭も落ち着きを取り戻しつつあります。久しぶりのニュースレターの配信となったので、近況報告がてらな内容をお届けします。
江口晋太朗 2021.10.02
誰でも

9月30日で緊急事態宣言が一斉解除されたということで、東京など関東近郊にお住まいの方々にとってみれば、長い長い期間だったのではないでしょうか。

特に、感染拡大が広がる20年3月から現在に至るまで、断続的に続く緊急事態宣言下において、小さな子どもを抱える家庭の苦労の苦労は想像に難くありません。

私もその1人です。今年で3歳となる子どもが1人いますが、20年3月の約1ヶ月間の一斉休校(休園)後、新型コロナウイルスの陽性者に伴い2度の休園、合計3度の休園がありました。最後の休園は先月8月で、都内でも新型コロナウイルスの陽性者数が急増してた時期でもありました。

新型コロナウイルスが広がり始めたのは、子どもがちょうど1歳半を過ぎた頃で、色々と外の世界を体験させてあげたいと思った矢先でした。室内だけで遊ぶのも限界で、かといってテレビやビデオを見せ続けるのもどうかと思い、できる限り、外で遊んだり、休みの日には山に一緒に登ったり海に行ったりとしながら、これまでどうにかこうにか過ごしてきました。

休園があるたびに、仕事を抱える人にとっては家庭において大きな打撃となります。そのたびに、どうにかこうにかやりくりを強いられました。仕事でお付き合いのある方々もご理解いただき助かっています。

ワクチン接種が広まっているなかにおいては、医療従事者と同様に、保育士のような現場で働く人(一時期、話題になったエッセンシャルワーカーに保育士も該当するはず)にも優先的に接種をしてもらってほしいものです。子どもを安心して預けられなければ、リモートワークを声高に掲げたところで、自宅で子どもを抱えては仕事にも集中できません。

ニュースレターの更新が滞りがちなのも、小さい子どもにありがちな急な体調変化や、子どもから大人へ移された風邪で自分たちがダウンすることもしばしあり、色々と家庭の状況を優先すると、なかなか定期的に配信できておらずで、購読してもらっている人たちにも大変申し訳なく思うところです。

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ご存じな人もいらっしゃるかもですが、ジェンダーに関する問題意識から事実婚を選択し、妻と互いに仕事と家庭を両立させながら生活を築いてきました。事実婚をしてから3年以上が経過して今までのことも、どこかで考えをまとめてみたいと思います。

子育てや家族のあり方、働き方、生活の仕方は千差万別で、個々人によって価値観や規範意識は様々です。それがゆえに、標準化された生き方や生活を押しつけるのではなく、それぞれの生活のあり方を受け止めながら、あらゆる人が苦痛や制限のないような社会であってほしいと考えています。

このニュースレターで掲げている「コモングッド」というテーマは、まさに、私たちを取り巻く様々な物事に対して、自分と他者において見ている視点や価値観が違うことを認識することが、大切なのだと思います。

平田オリザさんの著書『わかりあえないことから』というタイトルにもあるように、私たちは互いにわかりあえないながらも、どうにかわかろうとする気持ちや態度、どこまでもわかりえないなかにおいて見出す希望のようなものをいかにつくり出すことができるのか、ということに尽きるような気がします。

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以前と比べると多少なりと生活リズムや過程の状況なども少し落ち着いてきた昨今、定期的な頻度で配信できるように改めてつとめたいと考え、久々に筆をとりました。

滞りがちなニュースレターの状況を常に考えるなか、ニュースレターの内容も、トピックやニュースなことだけでなく、もう少しパーソナルなもの、私自身を取り巻く物事やそこで考えたことについても、もう少しみなさんにお話するような場にしていけたらと思う次第です。

新型コロナウイルスに伴うステイホームを通じて、日々出会う人たちとのコミュニケーションは、以前であればオフィスやコワーキングスペース、行きつけのカフェ、バー、カンファレンスや展示会、イベントといった集会的な催しで出会う色んな人たちとの対話や意見交換をつうじて、新たな刺激や新たな考えを知ることができました。しかし、今は、自分たちで意識しないと愚痴もちょっとした雑談もなくなりがちです。それがゆえに、あえて、機能的ではないような、日常的なものに目を向けること、日常的なものごとや振る舞いを意識的に共有することに多少の意味が見えてくるのかもしれません。(ここで、”意味”と言った時点で、有意味と無意味が分別されるというジレンマも)

先日発売された『東京の生活史』というとても分厚い本が売れているのも、有名人や専門家が書いたものというよりも、市井の人たちの生活の様子を求める機運があるのかもしれません。こうした一般の人たちへのインタビューをした本といえば、スタッズ・ターケルの『死について!ーあらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った。』や『WORKING!』が有名です。また、時事的なものでいえば大恐慌があったあのときに、どんなことを考えていたか、どんな過ごし方をしていたのか、ということをつぶさにインタビューした『大恐慌』が思い出されます。

そのとき、なにをかんがえ、どうすごしたのか。新型コロナウイルスをきっかけに、日記を書く人が増えたとも聞きます。こうした小さな時代の記述こそ、後から振り返った時に当時を鮮明に思い起こす大きな手がかりになるのかもしれません。

かくいう私も、新型コロナウイルスをきっかけに、日記や読んだ本の読書メモなど、手元の手帳やノートに書くことが増えてきました。時折、書いたノートをぱらぱらとめくると、その頃に考えていたことが思い起こされ、考えの整理や自分自身を定期的に振り返るよい機会になっています。

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今回は近況報告がてらでのニュースレターでした。次回から、まずは、コラム的な要素と、最近読んだ、見聞きしたニュースやトピックなどを解説しながらお届けいたします。

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